日本中が歓喜に沸いたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。
野球の知識をほとんど持ち合わせていなかった私も、
とくにアメリカでの準決勝戦と決勝戦はテレビの前に釘付けとなり、
ハラハラ、ドキドキしながら試合の行方を見守りました。
日本代表チームの3番打者であり、そしてなんと決勝戦9回表には登板し、
見事に優勝を決めた大谷選手。
彼が高校3年生のときに書いた「人生設計ノート」も話題となりましたね。
自ら記した「27歳 WBC日本代表 MVP」を
10年後に見事、達成したからです。
「人生が夢を作るんじゃない!夢が人生をつくる!!」
ノートにはこのようにも記されているそうです。
世界中の子どもたち、いえ私たち大人も
しっかりと心に留めておきたい届けたいメッセージです。
「憧れるのを やめましょう」という
決勝戦直前にチームメイトにかけた言葉にも
大谷選手の思考の神髄を見ました。
対戦相手アメリカチームには
野球をしている人なら誰もが憧れるスターが揃っていることにふれ、
彼らへのリスペクト(尊敬)も大いに示しながら、しかし、
「憧れていては彼らを超えることができない。
勝つために、今日だけは憧れることをやめ、自信をもってプレーしよう」と
仲間選手たちを鼓舞しました。
夢だけでなく、その人の「心」の在り方が素晴らしい人生をつくっていく、
ということなのでしょう。
大谷選手。
私たちに、自ら人生を拓くことの大切さを教えてくれて
ありがとうございます。